名字「溝之上」

溝之上(ミゾノウエ)は、滝畑を含む近隣七ケ村を支配した狭山藩代官、平井谷(ヒライダニ)の分家です。溝之上姓についても大阪府河内長野市滝畑民俗歴史資料館所蔵の文書において天保年間に溝之上姓の記載があります。※平井谷姓ついては狭山藩家老の船越外記が、村支配を命じた天和3年（1683年）の平井谷家文書が残されています。
現在は滝畑ダムに屋敷は水没していますが石川と言う大和川の上流(支流)を挟んで代官屋敷の平井谷家が北、溝之上家が南に位置し、溝之上の姓は高い石垣と街道との境界を流れる溝の上に建っていた屋敷の形状から名付けられたと考えられます。出自は天保年間の記録では村役人で、代々郷士と伝えられています。

歴史資料館には滝畑村出身の有志が寄贈した「望郷の詩」(溝之上一馬作詞)の石碑が建てられています。